無題

「ことばを失った若者たち」桜井哲夫
の読み始め。

「中間文化」の著者、加藤秀俊は、テレビについて2つの面でとらえたのだそう。
1つは「見世物」という視点、もう1つは「日常性」という視点。
前者では、
> 最初の「見世物」という視点からいえば、テレビは、かつてのような見世物とはちがって、
> 観客(見物客)がバラバラに見に行くのではなく、
> テレビのほうこそが組織された観客(家族、友人といったまとまりをもつ)
> のもとへおとずれるよ・そ・も・の・なのである、と彼は述べた。
> あくまで「見る」側が主人なのだ。

この文、今を考えると「ライブ」と「CD等」という音楽のすみわけについて同じことが言えると思いました。
AKBじゃないけど、今は「ライブ」を見に行くお客さんが増えているとか、
逆にCD等の売り上げはがんがん減っているとか、そんなニュースを聞いたことがあります。

この震災後の暗黒の時代、主体性、積極性がないと就活に生き残れないわけですが、
そうやって訓練された、主体性、積極性のある若者が、今後の日本の復興を牽引してくれると助かります。
そういう時代背景を映しているということでしょうか。